不登校児へ届ける食の力 ~食を変えて、気力を取り戻す~

なぜ食を変えると気力が湧いてくるのか?

不登校の子どもたちは、朝起きるのがつらい・体が重い・やる気が出ない という状態に悩むことが多い。これらの原因の一つに、「食生活」が大きく関係していることを知っているだろうか?

私たちの身体と心は、日々の食事から作られている。体に合わない食事や栄養バランスが崩れた食生活を続けると、気力が低下し、心が重くなってしまうことがある。逆に、正しい食事を取り入れることで、心身のバランスが整い、やる気や集中力を取り戻すことができる。

不登校児におすすめの食改善ポイント

1. 朝食をしっかり食べる

朝起きたときにエネルギーが不足していると、身体がだるく、やる気が出ない。朝食をしっかり取ることで、脳にエネルギーが行き渡り、「今日も一日頑張ろう」 という気持ちが自然と湧いてくる。

おすすめの朝食:

• 玄米ご飯+味噌汁 … エネルギーと腸内環境を整える

• 納豆+卵 … 良質なたんぱく質で脳を活性化

• 和紅茶や薬膳茶 … 自律神経を整えてリラックス

2. 砂糖・小麦製品を減らす

菓子パン・ジュース・スナック菓子を頻繁に摂ると、血糖値が急上昇・急降下し、

• 急にイライラする

• だるくてやる気が出ない

• 集中力が続かない

といった状態になりやすい。食べるなら、米粉や天然甘味料を使ったおやつ に置き換えるのがおすすめ。

3. 腸を元気にする発酵食品をとる

腸は「第二の脳」 と言われるほど、メンタルや気力に影響を与える重要な器官。腸内環境が乱れると、不安・ストレス・イライラ を感じやすくなる。納豆・ぬか漬け・味噌汁など、日本の伝統食に含まれる発酵食品 を意識的に取り入れることで、気分の安定につながる。

4. ジャンクフード・食品添加物を避ける

インスタント食品・コンビニ弁当・加工食品に含まれる食品添加物や化学調味料 は、

• 頭がぼんやりする

• 疲れやすい

• 気分が沈みやすい

といった影響を与えることがある。できるだけシンプルな食材を選ぶ ことで、体の負担を減らし、エネルギーを効率よく使うことができる。

5. 睡眠の質を上げる食習慣

夜更かしや浅い睡眠は、不登校の大きな要因のひとつ。睡眠の質を上げる食事 を意識することで、朝スッキリと目覚め、行動しやすくなる。

睡眠の質を上げる食材:

• 温かい味噌汁やスープ … 体を温めてリラックス

• バナナやナッツ類 … 睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を促す

• 白湯やハーブティー … 自律神経を整えて深い眠りに

食を整えて、少しずつ前へ

食生活を改善すると、すぐに劇的な変化があるわけではないかもしれない。でも、1週間、1ヶ月と続けるうちに、「なんだか元気になってきた」「やる気が湧いてきた」 という変化を感じられるはず。

大切なのは、完璧を求めず、少しずつできることを増やしていくこと。

もし「何から始めていいか分からない」と思ったら、まずは 「毎朝味噌汁を飲む」「お菓子の代わりに果物を食べる」 など、簡単なことから取り組んでみよう。

食を変えることは、未来を変える第一歩。

ゆっくりでもいい。自分のペースで、少しずつ気力を取り戻していこう。